バイヤ州サルバドール
ポルトガル人ペドロ・アルヴァス・ガブラルにより1500年に発見されたブラジル。
ポルトガル王ジョアン・カルロス6世の息子ドン・ペドロが1822年9月7日サンパウロのイビランガで独立宣言を行った時からブラジル国が誕生した。
今でもブラジルは9月7日を独立記念日として祝っている。
1549年ポルトガル王朝はサルバドールに総督府を置きブラジルの統治を開始したため、政治・経済の中心として発展を遂げた。1763年総督府がリオデジャネイロに遷されるまで200年以上その繁栄が続いたことになる。又当時は奴隷(ESCRAVOS)制度もあり、アフリカから多くの黒人が奴隷として連れてこられ、農業労働者として過酷な労働に従事させられた。1888年奴隷制度が廃止されるまでその歴史を刻むことになる。今でもサルバドール市人口350万人の内80%は黒人である。
歴史のある町サルバドールには、大西洋に砲口を向けた要塞(Museu Nautica da Bahia)・(Forte Santa Maria)やBonfin教会・Sao Francisco教会などの歴史的な建物。かつて奴隷を売買取引していた市場(今では市民の博物館になっている)や奴隷広場がある。歴史的な名所も数多くあるが、観光名所も多く、風光明媚な海岸線・8人の神々が宿る湖・ヨーロッパ風の重厚な街並・道路に椅子を並べた簡単な一杯飲み屋や街路地に品物を並べた商店など下町の庶民の佇まい、ファベーラと言われる貧民街等々、由緒ある街だけにいろんな表情を見せてくれる。
海岸線の下町から高台の上町には4基の大型エレベーターがピストン運転で人々を運んでいる。以前は人が荷物を担いで上下していたと聞く。
公園では、長閑な雰囲気の中で黒人が白人女性の髪を細い三つ編みにしているのに出会える。
上町の重厚な街並と下町の港町、夫々の趣きを持っている街がサルバドールだ。
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